地方移住について考える|まずは北海道から

北海道に憧れる理由

「もう、東京の満員電車も、隣人の生活音も、全部から解放されたい」
——そんなとき、頭に浮かぶのが北海道。
夏の北海道って、あれは反則です。
カラッとした空気、真っ青な空、遠くまで見渡せる草原。
インスタで見たラベンダー畑や牧場の牛が、脳内に焼き付いて離れない。
ニゲルも昔、真剣に考えたことがありました。
「よし、北海道だ。広い空の下で、新しい人生を始めるぞ」
でも、調べれば調べるほど、現実はけっこうハード。
観光と生活はまったく別物だってことを、痛感しました。
北海道移住のリアルな現実

1. 熊(ヒグマ)がいる
北海道の自然は雄大です。でも、そこは野生動物のホームでもあります。
最近は住宅地のすぐそばまでヒグマが出没するニュースも珍しくありません。
ニゲルの知人が札幌郊外に移住したとき、最初に地元の人から言われたのがこれ。
「裏山に入るときは鈴を鳴らしてね。あと、夜のごみ出しはやめたほうがいいよ」
…え、熊対策から生活が始まるの?って感じです。
ニゲル最近の熊出没ニュース、怖すぎ
2. 冬の光熱費は覚悟
北海道の冬は長くて厳しい。
暖房を止めたら家の中でも凍えるレベルです。
東京で暮らしてたころのニゲルの冬の電気代はせいぜい1万円。
でも移住先候補だった旭川の物件シミュレーションでは、灯油代+電気代で月3万円。
家賃は安いけど、光熱費で帳消しになる現実。



東京だって、バカ高いのに、、、
3. 車がないと生活が回らない
札幌中心部以外は、ほぼ車必須。
冬はスタッドレスタイヤ必須で、雪かきも毎日の儀式みたいになります。
移住経験者に聞くと、
「朝、出勤前に30分雪かきして、汗だくのまま出社。帰ったらまた雪かき」
…これ、雪がロマンから作業になる瞬間ですね。



車、、、。維持費。。。
4. 仕事の選択肢が限られる
都市部以外は一次産業や観光業がメイン。
リモートワークできる人は天国だけど、現地就職だと選択肢が少なく、給料も本州より低め。



実際、リモートワークで仕事できないとキツイかも
それでも北海道に住みたいなら
- お試し移住:1〜3か月の短期移住で冬も夏も体験
- 二拠点生活:夏だけ北海道、冬は本州
- 仕事はリモート前提:移住先に仕事を求めない
ニゲル的には、いきなり本格移住よりも「段階を踏む逃げ方」をおすすめします。
ニゲルの脳内会話
ニゲルA:「夏の北海道、最高だよな」
ニゲルB:「でもお前、寒いの苦手じゃん」
ニゲルA:「まあ…冬は本州に戻ればいいし」
ニゲルB:「戻る家、あるの?」
ニゲルA:「……考えてなかった」
移住はロマンだけじゃなく、生活設計まで考えないと、すぐに行き詰まります。



なんか、現実的には厳しな、、、
北海道は、現実的には「リゾートバイト候補」かも
憧れだけで北海道に移住するのは、正直ハードルが高い。
冬の光熱費・雪かき・車の維持費…そして仕事探しの難しさ。
これらをすべてクリアできる人は少数派です。
でも、「暮らす」のハードルをぐっと下げる方法があります。
それが——リゾートバイト。
北海道は観光業の季節需要が大きく、夏も冬も求人があります。
夏のリゾバ
- 富良野・美瑛のペンションやホテル
- ラベンダー畑や観光農園のスタッフ
- 道東(知床・網走)の観光船スタッフ
冬のリゾバ
- ニセコ・ルスツ・富良野などのスキー場スタッフ
- レストラン・ホテルの住み込み
- 外国人観光客向けの接客(英語活用可)
リゾートバイトのメリット
- 住み込みで家賃・光熱費ゼロ(食事付きの場合も多い)
- 短期契約(1〜3か月)で北海道生活を試せる
- 仕事と観光がセットになりやすい
- 交通費支給ありの案件も多い
ニゲルのぼやき
「正直、北海道は“いきなり永住”じゃなくて、“期間限定で味わう”ほうが幸せ度高いかも」
「リゾバで稼ぎながら北海道のリアルを体験して、それから本格移住を考えるのが賢い」
「もっとカジュアルな移住」という選択肢
1. 本州の地方都市
- 仙台・金沢・松江などは都市機能と自然が両立
- 車なしでも生活できるエリアもあり
- 冬の光熱費や積雪も北海道ほどではない



まあ、普通だよね
2. 温暖な島暮らし
- 小豆島、奄美大島、佐渡島など
- 冬も比較的過ごしやすく、移動も船+飛行機でOK
- ネット環境が整えばリモートワーク可



楽しそうだけど、仕事はなさそう
3. マンスリー・ホテル暮らし
- 1〜3か月単位で拠点を変える
- 家具・家電つき、初期費用ゼロ
- “移住”というより長めの旅行感覚



一旦環境を変えるのもアリかな
まとめ|逃げるにも準備がいる
北海道は逃げ先としての魅力が詰まってます。
でも、それは同時に「生活力が試される場所」でもある。
「逃げるなら楽しいほうがいい。だから、まずはカジュアルな移住から」
そうやって段階を踏めば、北海道移住も“失敗”じゃなく“進化”になります。
| 地域 | おすすめ度 | 主な特徴 | メリット | デメリット | ニゲルコメント |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌市 | ★★★★★ | 北海道最大都市 | 都会と自然のバランス◎/仕事・病院・学校が充実/中心部は車なし可 | 道内では家賃高め/雪多め | 「逃げ先の鉄板。雪かきに自信ないなら“夏だけ”の二拠点もアリ」 |
| 函館市 | ★★★★☆ | 港町・観光都市 | 海鮮◎/景観◎/観光・飲食の仕事あり | 冬の風が強い/本州からも案外遠い | 「暮らしのリズムがゆるい。雪は札幌よりは軽め」 |
| 旭川市 | ★★★☆☆ | 内陸の中核都市 | 家賃安い/道北の拠点性 | 寒さ厳しい(-20℃級)/雪かき必須/車必要 | 「冬の装備に投資できる人向け。光熱費の想定は厚めに」 |
| 帯広市 | ★★★★☆ | 十勝・農業中心 | 食材豊富で安い/日照多め/雪は比較的少なめ | 仕事は一次産業中心/車必須 | 「食の幸福度が高い。リモート+車で最強」 |
| 釧路市 | ★★★☆☆ | 道東の港町・涼冷 | 夏でも涼しい/自然が近い | 冬は風が刺さる寒さ/都市機能やや薄め | 「“暑さから逃げたい”人の避暑拠点として優秀」 |
| 小樽市 | ★★★★☆ | 港&観光/札幌近接 | 札幌へ電車通勤可/海のある暮らし | 雪多め/観光地価格が混じる | 「“札幌勤務・小樽居住”は現実解。冬の坂は要注意」 |
| ニセコ町・倶知安町 | ★★★☆☆ | 国際スキーリゾート | 英語が活きる/観光業の雇用多い | 家賃・物価が高い/季節変動が大きい | 「“稼ぐなら冬”の季節ワーク拠点。長期居住は費用要計画」 |
| 北見市 | ★★★☆☆ | オホーツク圏の中核 | 雪少なめ/日照多い | 冷え込み厳しい/都市機能は控えめ | 「乾いた寒さ。車あれば暮らしやすいバランス型」 |
| 稚内市 | ★★☆☆☆ | 日本最北端 | 夏涼しい/海産物◎ | 冬は強風&大雪/本州から最遠/仕事少なめ | 「“とことん静かに暮らす”覚悟がある人向け」 |
| 富良野市 | ★★★☆☆ | 観光農業の街 | 景観◎/夏は観光バイト多い | 冬は積雪多い/通年の仕事は限られる | 「“夏に働いて冬は本州”の二拠点設計がハマる」 |



札幌・函館・旭川くらいまでかな、、、現実的には難しいか

