いつかどこかへ、逃げて暮らす──おちょし見てたら本気で移住を空想してしまった。

目次

おちょしに見る「逃げのリアリズム」|何もしない贅沢、ありのままの肯定

「人間は自由の刑に処せられている」──ジャン=ポール・サルトル

この言葉が、こんなにもピタリとはまるユーチューバーがいるだろうか。

その名は おちょし(@ochoshi)

40歳・無職・独身・実家暮らし──いわゆる「子供部屋おじさん」だが、彼はその“肩書”を、もはや称号のように掲げている。

◯ 彼の生活は、逃げなのか?

おちょしの動画は、常識的に見れば「だらしない」の一言に尽きる。

部屋は散らかり、目的もなく旅に出て、時に浴場や脱衣所にまでカメラを持ち込む“迷惑行為”も厭わない。

収益化されているYouTubeチャンネルこそあれ、基本的にはバイトも気が向いたときだけ。

世間一般が「人生の成功」だと思っているテンプレートとはまるで無縁。

彼の動画を見ればわかる。派手な編集も、爆買いも、高級グルメも登場しない。

それでもなぜか、視聴者は彼を“見続けてしまう”。

おちょしは、日本にいるときはUber Eats 配達パートナー。

バイクは、SUZUKIアドレス125。

少しこだわりを感じる部分。

◯ 「逃げているのに、人間臭く、魅力的」

それはなぜか。

おちょしの魅力とは、「自由に生きてる風」でも「社会批判」でもない。

どこまでも等身大で、脱力していて、弱さをそのまま見せている点にある。

SNSでは“映える生き方”ばかりが評価され、

「人より下」だと感じれば即座に心が削られる。

そんな社会のなかで──

彼のだらけきった生活と、時折見せるやさしさ、自己肯定感の低さ、ちょっとしたユーモア。

それらがまるで「代弁者」のように、

疲れた現代人の“逃げたい心”を肯定してくれるのだ。

「沈没」という選択肢|おちょしに学ぶ、海外に逃げるリアリズム

国内での“だらだら生活”でも十分に話題を呼んできた彼だが、実は**“海外沈没”のスペシャリスト**でもある。

🇹🇭 タイ・ベトナム・マレーシアなど、東南アジアを渡り歩き

🛏 安宿・安ホテルでだらけきった日々を過ごし

🍜 ローカルフードを食べ、部屋で寝転がり、YouTubeを更新する

その姿は、日本で「何者かになること」に疲れた人たちにとって、ひとつの希望だ。

「沈没」ってどういう意味?

バックパッカー界隈では昔から使われてきたこの言葉。

海外旅行に出かけたはずが、あまりに居心地が良すぎて長期滞在し、動かなくなってしまうこと。

バンコク、チェンマイ、ホーチミン、ハノイ、ジョージタウン、カトマンズ…。

日常と非日常が入り混じる、あの“ぬるい空気”の中に、人は“逃げ場”を見つけてしまう。

おちょしは、その沈没生活を実況中継していると言っていい。


ニゲル

もちろん、コストが安いことが一番だよ

なぜ、おちょしの沈没は魅力的なのか?

  • ✈ 旅っぽくない → それがリアル
  • 🛏 ホテルで寝っぱなし → それが現実
  • 🍜 どローカル飯 → 飾らない
  • 💬 独り言トーク → 心の声に近い

どこにも「映え」はない。なのに、“逃げたい人の心”に刺さるのだ

にげログ視点:東南アジアは、逃げるにはちょうどいい

日本から近く、物価も安く、何もせずに1日を終えても咎められない──

そんな“許される空間”が、タイやベトナムにはある。

特に、にげログ読者におすすめしたいのはこのあたり:


🏨【ホーチミン】Lela Homestay

  • ドミトリー:1泊約800円〜
  • 個室:1500円前後
  • 共同キッチン、バルコニーあり
  • ベンタイン市場徒歩5分

「人と関わらずに沈没したい」人にぴったり。


🏨【バンコク】パヤタイ付近のローカルホテル

  • 1泊1000〜2000円
  • BTS駅近、マッサージ屋と屋台だらけ
  • 観光感ゼロ → 生活者視点にスッと馴染める

エアコン付き、Wi-Fiサクサク。それで十分。


🏨【チェンマイ】Green Sleep Hostel

  • ドミトリーでも清潔で静か
  • 1泊1000円以内
  • 旧市街ど真ん中に位置し、仏教の空気が流れる

都会の疲れに、静かな風と犬の鳴き声が沁みる。


ニゲル

いいよなー、憧れるよ

「沈没」は現実逃避じゃない。新しい現実への“保留”だ。

おちょしは、逃げている。

でも、それはただの後退じゃない。

  • 「日本が合わなかったら、他の場所で生きる」
  • 「働けなくても、生きていける環境を選ぶ」

そういう自由のリハビリを実践している。

ニゲル

いわゆるバックパッカーという形の逃亡

おちょしは、海外逃避のロールモデル

彼のような“何もしない自由”のあり方が、これからはもっと求められる。

  • 「タイで沈没してる人の動画を見ながら、疲れた心を癒す」
  • 「いつか自分も、3ヶ月だけ逃げてみる」

そんなふうに、**“行動できない人の分まで逃げてくれてる存在”**として、

おちょしの存在意義は、むしろこれから高まっていくはずだ。

🎒おちょしに学ぶ「ゆるバックパッカー入門」

── 旅って、そんなにカッコよくなくていい

「バックパッカーになる」と聞くと、

・世界一周
・英語ペラペラ
・トラベルギア満載
・絶景と出会いの毎日

そんな“旅系YouTuber”のようなイメージを抱きがちだ。

でも、おちょしは違う。

旅の準備ほぼゼロ(荷物はボロいバックひとつ)
英語はほぼ通じない(けど気にしない)
移動手段は適当(現地で考える)
現地の飯はなんでもトライ

それでも──

ちゃんと「海外で生活」できている。


🛫 バックパッカーになるための“おちょし的ステップ”

ステップ内容コメント
Step1パスポートをとるこれが最初の「逃げ道作り」
Step2LCC(格安航空券)を探す1万円台でタイやベトナム行ける時代
Step3荷物はバックひとつでOK着替え・スマホ・充電器でスタート可能
Step4安宿を1週間予約AgodaやBooking.comで検索。評価3.5以上で充分
Step5何もしない準備をするあえて予定は立てない。“沈没”を楽しむ
ニゲル

1週間くらいの海外脱出からはじめよう

🎈バックパッカー=旅人、じゃなくてもいい

おちょしを見ているとわかる。

彼は「旅人」というより、

**「そのへんで寝転んでる人が、たまたま海外にいるだけ」**だ。

でも、それがいい。

それでも“暮らせてしまう”ことが、勇気になる。

「旅ってカッコつけなくていいんだ」

「ただの無職が、ちょっと遠くでサボってるだけでいいんだ」

そんな風に、バックパッカーをもっとゆるく考える視点をくれるのが、おちょしの真骨頂だ。

📱バックパッカーに一番必要なのは「スマホ」

旅に出る準備で、

荷物をそろえたり、航空券を取ったり──いろいろあるけど。

一番大事なのは、スマホ。

正確にいえば、海外でちゃんとネットにつながるスマホ

地図を見るにも、翻訳するにも、YouTubeアップするにも全部スマホがなきゃはじまらない。

でも意外と、**「現地でSIMが使えない」「設定ミスった」**っていうトラブル、多いのよ。


ニゲル

それだけは、まずい

これは、ボクの経験。

ベトナム旅行に行った時のハナシ。

飛行機チケットとホテル以外はGrabというタクシー・フードデリバリーのアプリを使ってなんとかなった。

日本のGoタクシー以上の機能がいっぱい。何より移動はみんなタクシーでOK!

ニゲル

しかも、激安

そこで「出国前eSIMテストサービス」の出番

このサービス、すごくシンプル。

海外に行く前に、ちゃんとスマホがつながるか試せる。

  • 自分のスマホがeSIM対応してるか確認
  • テスト用のeSIMを入れて、通信チェック
  • わからなければスタッフが1対1でサポート
  • しかも、テスト料金はたったの+100円

これで、「現地着いてからWi-Fi難民になる」心配、なくなる。

特に、おちょしみたいに現地で“スマホひとつで生きる”人種には、これは超大事。

スマホさえあれば、逃げられる。

🔗 まずはこの動画から →

見どころ1:何もしない贅沢

ケンタッキーで水だけ頼み、数時間居座る。

銭湯でシャワー浴びながら自分語り。

海外旅行に出るも、部屋から3日出ずにデリバリー飯。

世間が“堕落”と切り捨てる行動に、逆に贅沢さを見出すのが「おちょし流」だ。

スケジュールに追われず、時間を垂れ流すように過ごす──

それは「浪費」ではなく、「疲れた人間のリハビリ」なのかもしれない。

🧳 見どころ2:「だらだらヒーロー」という存在

おちょしは決して“変わり者”として奇をてらっているわけではない。

ただ、「自分に正直でいる」ことに正直すぎるだけだ。

シャワーはちゃんと浴びるし、洗濯もする。

節約しながらも、地元グルメを楽しみ、時折はスーパーチャットでリスナーと交流。

だが一方で、親に金は入れず、彼女に暴言を吐き、部屋は散らかしっぱなし。

まさに、「良いところも悪いところもぜんぶ出している人間」。

それが視聴者にとっては、心地いい。

ニゲル

本当に、ダラダラしてるのよ

🕊 にげログ的視点:「逃げ」を肯定するリーダー

この「おちょし」という存在は、逃げログの哲学にも通ずる。

  • 「逃げた先にも生活はある」
  • 「人は完璧じゃないままでいい」
  • 「だらだらしても、生きていける」

おちょしの生活は、決して“勝ち組”ではない。

でも、“やさしい生き方”であり、“誰でも真似できるかもしれない逃げ方”である。

彼の動画は、心の避難所のようなものだ。


ニゲル

マネはできそうで、できないのよ

今後のおちょしに期待すること

40歳を迎え、彼にも体力の衰えや「同じパターンの繰り返し」が見えてきた。

かつてのような生き生きした旅やキャンプ動画は少なくなりつつある。

だからこそ──

**「緩やかな自立」**という形で、彼が“逃げ”を“暮らし”に変える第二ステージに進んでくれたらと願っている。

沖縄に住んで、週に数日だけ働きながら、街をふらっと歩く。

海外へも定期的に行きつつ、生活に小さな好奇心を添えて。

そんな未来のおちょしも、きっとまた私たちの逃げたい心を支えてくれるだろう。


ニゲル

まずは、おちょしの動画を見てみよう

にげログ的まとめ|「おちょし」は、逃げの哲学の体現者である

ポイント解説
自由の過剰摂取好きな時に起き、だらだらして、気まぐれで旅へ
リアリティの塊部屋は汚い、親不孝、でも風呂は入るし人間臭い
視聴者の代理行動働きたくない、逃げたい、でも勇気が出ない人の代わりに生きてくれる
次に期待したいこと緩く自立した新しい“逃げ方”を見せてくれること
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